【ランニングアイテム】初レースシューズの選び方

ランニングアイテム
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本日は、「そろそろレース用のシューズ買おうかな」と思っている方に向けて、どのシューズを買うべきかについての記事をお送りします。

各メーカーが様々なシューズを発売しており、何が自分に合うのかを選ぶのは至難の業です。
私自身、「とりあえずカーボンシューズでしょ」と何も考えずにアシックスの「MAGIC SPEED3」を購入しました。
結果的に足を痛めてしまった経験があり、自身の実力にあったシューズ選びの重要性を痛感しました。

私がアシックスしか履かないので、アシックスのシューズを例にしていますが、考え方自体は全メーカーに適応できます。

さて、本記事を書いている私は、ダイエット目的で2023年10月よりランニングを開始。
当初はキロ7分で3kmも走れませんでした。
次第に走ることが楽しくなり、現在はマラソンでサブ3を目指し月間300~350km程度走っています。

実力としては、ハーフで1:22:02。
先日の「ちばアクアラインマラソン2024」で記録しました。
4672人中52位なので、上位1.1%程度(もちろん大会のレベルで前後します)です。

このように、1年強の中で、様々な走力の状態を経験しました。
その経験を踏まえて、実力にあったシューズの選び方をお伝えしていこうと思います。

4n5(しんご)

娘を溺愛するミドサーパパ。

【キャリア】
大学在学時に、家業が倒産し中退。
派遣社員として携帯ショップに勤務後、正社員となり不振店舗の立て直しに従事。
その後、株式会社一休に転職し、一貫して一休レストラン事業本部に所属。
3年目には新規事業本部にも兼任で所属し、事業部長として一休ふるさと納税サイトを立ち上げた。
4年目には一休レストランの事業本部長に。
2024年10月に退職し、地方創生系のスタートアップにジョイン。

【ランニング】
2023年10月より、ダイエット目的で17年ぶりにランニング再開。
中高では陸上部の中距離専門。
今はマラソンサブ3目標で、月間走行距離300~400km。
ハーフのベストは1時間22分。

【沖縄】
沖縄が好き過ぎて、20歳の頃から毎年沖縄詣。
4歳の娘も、既に6回沖縄を経験済み。
0歳の時に、これまでと同じ感覚でホテルを選び、途中で帰りたくなるほどの大失敗。
そのため、子連れでのホテル選びをサポートできる記事を執筆中。

【読書】
年に100冊程度、気になるジャンルをまとめて5冊前後ずつ読むことが多い。

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結論

レース距離を、5:00/kmのペースキープできるなら「厚底カーボンシューズ」。
できない場合は「厚底ノンカーボンシューズ」です。
この記事では、理由を順に説明してきます。

シューズの種類

全てのシューズは上の図のように、4つのタイプに分けることができます。
すなわち「厚底or薄底」×「カーボンorノンカーボン」です。

「厚底」×「カーボン」のシューズ(図の右上)は、「カーボンシューズ」と言われることが多いです。
カーボンシューズというのは、ソール(靴底のクッション)に固い板のようなものが挟み込まれたシューズです。
「厚底シューズ」と言われることもありますが、厳密には違います。

図左上のシューズのように、厚底シューズの中にはノンカーボンのものもあります。
カーボンシューズのほぼ全てが厚底であるという特徴から、「厚底シューズ」と呼ぶ方もいるようです。
細かいですが、私自身が当初この区別がついていなかったので、念のための説明でした。

レース用シューズは厚底の二種類

レースで履くなら上の2タイプ、つまり厚底シューズとなります。

もちろん、レースでどのタイプのシューズを履くかは、個人の自由です。
しかし、ここ5年ほどの間に厚底シューズがトレンドとなり、ほぼ全ての方が厚底シューズを利用しています。
かつては真逆で、レースではソールの薄くて軽いシューズが使われていました。

ではなぜ今は厚底なのか。
それは単純に、厚底の方が速く走れる傾向にあるからです。
非常にシンプルに理由を挙げるとすると、以下の3点です。

  • 厚いソールがバネのようになり、推進力を得られる
  • 前足部が薄くかかと部が厚いため、自然と前傾になることで推進力を得られる
  • 着地衝撃が吸収され筋疲労が軽減されることで、特に長距離では後半までストライドを維持できる

これらを見て、「練習でもこれらのメリットは生きるのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
実際そう思われる方が多いためか、各メーカー薄底のシューズの種類を減らしてきています。
薄底には薄底のメリットがあり、個人的には好きで練習でよく用いています。
これについては本記事の趣旨とズレてしまうので、別記事にてご紹介します。

カーボンシューズとは?

ここで一旦、カーボンシューズについて説明します。
カーボンシューズとは、先述した通りカーボンプレートという固い板がソール(靴底のクッション)に挟み込まれたシューズのことです。

踏み込んだ時にカーボンプレートが曲がり、その後まっすぐに戻る際に反発力を生みます。
この反発力のおかげで、自身の脚力以上にストライドを伸ばすことができ、結果として速く走れるという仕組みです。
私の場合、同じ主観的キツさで走った場合、1kmあたり10秒程度速く走れます。

この仕組みを聞くと、誰もが履いた方が良さそうに思えますが、実際にはそうではありません。

5:00/km以上のペースならカーボンシューズ

厚底シューズのうち、カーボンシューズが良いかノンカーボンシューズがよいかは、先述した通りです。
すなわち、「レース距離を5:00/kmのペース維持できるか」です。
マラソンならサブ4相当、ハーフなら1時間45分、10kmなら50分、5kmなら25分くらいです。

その理由は、ペースが遅いとカーボンプレートの恩恵が得られないからです。
それどころか、足裏を痛めることにもなりかねません。

先述したようにカーボンシューズは、曲がっているカーボンプレートが真っ直ぐに戻る際に効果が発揮されます。
すなわち、カーボンプレートが曲がらないような走り方だと、その効果はありません。

一般的にマラソンで4時間以上かかるランナーは、6:00/kmくらいのペースだと思います。
このくらいのペースで走ると、踏み込むというよりは小さい歩幅で、すり足に近くなりませんでしょうか?
このような走り方であれば、体重を乗せて足底が大きく曲がるという場面はあまりないと思います。
この走り方だと、反発力はほぼ得られません。

それでもとりあえず履けばいいという考え方もありますが、遅いペースにおいてはデメリットがあるのです。
それは、足裏への痛みにつながるということです。
足裏は本来、遅いペースでも多少曲がります。
その自然な曲がりを、カーボンプレートが入っていることで、邪魔されてしまいます。
そうすると不自然な足裏の状態で走ることになるため、痛くなってしまうのです。

私も何度かこれを経験しています。
本格的に走り始めた当初に、何もわからずインターバルトレーニングで利用した際。
1,000m5本だったかと思いますが、インターバル中は特に問題ありませんでした。
その後のダウンジョグで、足裏がめちゃくちゃ痛くなりました。
途中で脱ぎたくなったほどです。

他にも、初ハーフマラソンの時。
90分切りを狙っていたのですが、25℃ととても暑い日で、10kmにも満たないうちに失速。
結局1時間46分かかったのですが、後半は5:00/kmを大きく下回るペース。
その時も足裏が痛すぎて、棄権しようかと思ったほどでした。

最近でも、後半大きく失速した初フルマラソンの水戸で、足裏が痛くて辛かったです。

このように、遅いペースではカーボンシューズにデメリットがあります。
したがって、「レース距離を5:00/km維持できるか」でカーボンシューズかノンカーボンシューズかを判断されるのがよいでしょう。

具体例

アシックスホームページより。

では、アシックスを例に、走力別で選ぶべきシューズをご紹介していきます。
上の画像は、アシックスが「スピード系」と定義しているシューズの一覧です。

左側は全て薄底なので、今回は触れません。
TARTHER RP3を練習で利用していますが、それはまた別の記事でご紹介します。

右側のうち、上の3つがカーボンシューズ、下の2つがノンカーボンです。

アシックスホームページより。

まず、右側最上段のMETASPEED PARIS。
これは実業団選手や箱根駅伝のランナーも着用する、エリートランナー向けです。
反発力が大きい分、脚力も求められます。
市民ランナーでは、3:30/kmなどでレースを走破してしまうトップ層向けと考えて良いでしょう。

edgeとskyに分かれています。
前者はピッチ走者向け、後者はストライド走者向けです。

※在庫があまりなく、時期によっては価格が高騰しています。

ASICS アシックス メンズ スニーカー 【ASICS Metaspeed Sky Paris】 サイズ US_9(27.0cm) Safety Yellow
アシックスホームページより。

次にS4+が来ていますが、これはちょっと特殊です。
と言うのも、名前の通りフルマラソンに特化したようなシューズだからです。
S4はサブ4の意味で、マラソンで4時間を切るためのモデルということです。
アシックス会長が、「サブ4向けのシューズを作って」と号令をかけて作られたモデルの2代目です。

前半はカーボンシューズの反発、後半ストライドが縮まればローリングが効くような設計になっているそうです。
ちょうど5:00/kmあたりを想定されたシューズなので、この辺りのタイムを狙っている方にお勧めです。

ただ、値段が高いので、特別な理由がなければ次のMAGIC SPPED4にしましょう。

アシックスホームページより。

私も利用する、MAGIC SPPED4です。
アシックスのカーボンプレート入りシューズの中では、エントリーモデルでサブ4向けとなっています。

ただ、私が履いて感じるのは、4:00/kmあたりでも全く問題なく使えるということです。
実際、アクアラインマラソンで1:22:02(3:53/kmペース)を出した時にも履きました。
また、練習で5kmを17:55(3:35/kmペース)で走った時も、もたつきは感じませんでした。

前モデルのMAGIC SPEED3と比較して、クッションが分厚くなりました。
ペース走などで少し長い距離を速めのペースで走った際、3を履いた時よりも、明らかに後半のペースアップが容易です。
筋疲労が軽減されているためと思われます。
レース後でも、筋肉痛以外の痛みなどが出ることはなく、脚がしっかり守られていることを感じます。

ほとんどの市民ランナーにとっては、こちらのモデルで十分です。
むしろ守備範囲が広い分、使い勝手は最も良いと感じます。
価格が抑えられているのも、嬉しいポイントです。

アシックスホームページより。

もし今私が走り始めて日が浅く、初レース用シューズを買うというタイミングなら、こちらのEVORIDE SPEED2を購入します。
ノンカーボンなので、ペースを維持できなくても足裏が痛くなる可能性は低いでしょう。
それでいながら、スピードを出すことにこだわって作られており、めちゃくちゃ軽いです。

私はMAGIC SPEED3を履いて、1時間46分と爆死した初ハーフマラソンの1ヶ月後、2度目のハーフマラソンに出場しました。
その際は、初ハーフでの学びを活かし、NOVABLAST4という厚底ノンカーボンシューズを履いて出場。
そこでは気温も低くコンディションが良かったこともあり、1:30:29(4:17/km)で走れました。

NOVABLAST4は「バウンス」というカテゴリーに振り分けられており、スピード向けではありません。
今も練習で履いていますが、4:30/km前後までは気持ちよくペースを上げられます。
「スピード」向けに割り振られているEVORIDE SPEED2であれば、それ以上のペースでも問題ないでしょう。

以上から、足裏のことを懸念せず済み、ある程度のペースまで対応できるこちらを初レースシューズに選ぶと思います。

まとめ

ランニングシューズが、各社から多数発売されている昨今。
適切なシューズを選ぶのって、難しいですよね…。
私も何度かの失敗の上、これらの選び方を身につけました。

本記事が、これからレース用のシューズを買う方の参考になりますと幸いです。

ご不明な点があれば、Xなりコメントなりでご連絡ください。
それでは。

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