【実走レビュー】第72回勝田全国マラソン2025で二度目のフルマラソン

レースレビュー
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2025年1月26日に行われました、「第72回勝田全国マラソン」の模様をお送りします。
私にとって、二度目のフルマラソンです。
「サブ3」を狙いましたが、再び3:20:59と撃沈。
フルマラソンは難しいです…。

4n5(しんご)

娘を溺愛するミドサーパパ。

【キャリア】
大学在学時に、家業が倒産し中退。
派遣社員として携帯ショップに勤務後、正社員となり不振店舗の立て直しに従事。
その後、株式会社一休に転職し、一貫して一休レストラン事業本部に所属。
3年目には新規事業本部にも兼任で所属し、事業部長として一休ふるさと納税サイトを立ち上げた。
4年目には一休レストランの事業本部長に。
2024年10月に退職し、地方創生系のスタートアップにジョイン。

【ランニング】
2023年10月より、ダイエット目的で17年ぶりにランニング再開。
中高では陸上部の中距離専門。
今はマラソンサブ3目標で、月間走行距離300~400km。
ハーフのベストは1時間22分。

【沖縄】
沖縄が好き過ぎて、20歳の頃から毎年沖縄詣。
4歳の娘も、既に6回沖縄を経験済み。
0歳の時に、これまでと同じ感覚でホテルを選び、途中で帰りたくなるほどの大失敗。
そのため、子連れでのホテル選びをサポートできる記事を執筆中。

【読書】
年に100冊程度、気になるジャンルをまとめて5冊前後ずつ読むことが多い。

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大会について

概要

勝田全国マラソンは、茨城県ひたちなか市で行われる公認マラソンです。

  • 開催日時:2025年1月26日(日)
  • 種目:フルマラソン
  • 定員:12,000人
  • 公認か否か:公認
  • 参加料:8,000円
  • 会場:石川運動ひろば(茨城県ひたちなか市石川町地内)JR勝田駅より850m、徒歩12分

都内からJR1本で行けること、参加費が比較的安いことから、参加しやすい大会です。

申し込み

2025年は以下の通りでした。

  • 方式:先着順
  • エントリー期間:2024年9月27日~10月31日

先着順とありますが、期間最終日までエントリー受付していました。
大会当日にアナウンスされていた出走者は1万1千人台だったので、定員割れしていたようです。
私は水戸が終わってから、ギリギリのタイミングで申し込みをしました。
なお、自己タイムを3時間以内で申告すると、記録証の提出が求められます。

参加賞

参加賞はミズノの、長袖Tシャツです。
珍しいですよね。
私自身はまだ着ていませんが、SNSでは「結構重宝する」との声が多数見られています。
当日来ている人もたくさんいました。

記録の出しやすさ

記録の出しやすさに関しては、3(5段階中)です。
風が強いのと、アップダウンがそれなりにあるなという印象でした。
大きな影響を及ぼす5項目に分けて、記載します。

天候:△

気温は10℃弱と、マラソンにおいてちょうど良かったです。
天気は雲もほとんどない晴れで、途中少し曇る時間があったくらいでした。

風速4mと言っていましたが、北から吹きつけており、数字以上に強く感じました。
7kmから15km過ぎ、28kmから33kmあたりまで向かい風が続き、主観的なキツさに対してペースが上がらないほどでした。

年によると思いますが、海沿いなこともあり、風が強いことが多いようです。
細かなアップダウンと合わせて、体力を消耗します。

以上から、記録が狙いやすいとは言えない天候です。

高低差:△

比較的フラットな方だと思います。
しかし、前半は下りがあまりなく、「渋滞×ダラっとした登り」でペースが上がりにくいです。

13km付近で大きく下った後、急勾配の坂があり、さらにダラっと登りが続きます。
向かい風と合わせて、かなり脚を消耗する区間です。

以降高低図上はフラットに見えますが、細かなアップダウンが常にあり、出力を一定に保つのが難しいです。
特に後半は足にかなりダメージが蓄積してきているので、勾配以上にキツく感じました。

以上から、高低差の観点でも、記録が狙いやすいとは言えないかなと思います。

スタートのロス:×

大会パンフレットより。

私は、Eブロック最前列よりスタートしました。
上の画像でも表されていますが、各ブロックは同じ人数ではありません。
前のブロックの方が人数が少ないです。
したがって、Eブロックはアルファベット上は真ん中より後ろですが、実際は前寄りだったと思います。

なお、DブロックまでがAブロックと同じ道路内に収まっていました。
Eブロックからが、文化会館の前の道に並んでいました。
パンフレットの図より、少し前に詰まったということになります。

この条件で、グロスタイムとネットタイムの差は2分25秒。
すなわち、スタートを切るまでに2分半程度かかっています。

A〜Dが並んでいる道路は道幅が狭く、スタート後なかなか進みません。
進んだと思ったら止まるを2,3回繰り返し、スタート地点を越えたくらいからゆっくり走れるという感じでした。

スタート後右折してからは、片側2車線の道路を両側使えます。
そのあたりで一気に4:15/kmくらいまで上げられましたが、まだ人をかわしながらという具合。
7kmあたりでスムーズに走れるようになりました。

水戸と比較しても、スタートに時間がかかったなと感じました。
以上から、あくまで個人的にですが、スタートロスは大きいと思いました。

集団効果:◯

同じくらいのタイムで走る人が多いほど、記録は伸びやすい傾向にあります。
逆に単独走の時間が長いと、伸びづらくなります。

今回の私は、狙ったタイムよりもだいぶ後ろのブロックからスタートでした。
そのため、序盤は常に追い抜くことになり、集団の力は使えませんでした。

しかし、通常であれば、以下のような効果があります。

  • メンタル面
  • ペースのことを考えなくて済む
  • 風よけ

集団を作れるかは、大会の規模が全てです。
勝田全国マラソンは、1万人以上が出走しています。

これは全国でも上位の規模です。
Xで以下のような表が作られていてわかりやすかったので、ぜひ見てください。
メガレースに分類されています。

応援:◯

言わずもがな、応援は力になります。
見られているという緊張感もプラスされ、我慢がきくということもあります。

勝田全国マラソンは、コース上で多くの応援がありました。
私設エイドも多数あり、地域を挙げてのイベントであることがわかります。

一方で、狭い道や市街から外れた道では、応援がほぼないような区間もありました。
応援の点においては、最高とは言えないまでも、Goodな大会です。

準備

大会一週間前の調整メニュー

大会一週間前の調整メニュー
  • 1/20(月)
    15kmjog

    前週の疲労感が強かったので、土日ともランオフしてからのjog。
    15kmPRで刺激を入れようかとも考えましたが、疲労回復を優先しjogに。

  • 1/21(火)
    15kmjog

    通常は15kmjogの日ですが、疲労回復のため10kmに短縮。

  • 1/22(水)
    15kmjog

    レース前最後のjog。
    疲労感は抜けてきて、ピッチも下がりすぎず、いい感触で終了。

  • 1/23(木)
    ランオフ

    スーパー銭湯で交代浴。

  • 1/24(金)
    ランオフ

  • 1/25(土)
    ランオフ

  • 10/26(日)
    大会当日

直近7日間は3回のjogのあと、3日間のランオフで一気に疲労を抜くことに。
前回のフルでは脚力がボトルネックとなったので、今回は疲労を抜くことを最優先とし、刺激は入れず。

トレーニングもしっかりと行え、痛みもないまま当日を迎えられました。

目標

上記Xの投稿通りですが、目標は以下としていました。
ランニングに限らず、通常3つの異なるレベルの目標を立てることにしています。

  • 最低目標:3時間10分
  • 本目標:サブ3
  • あわよくば目標:2時間55分

今回は12月に400kmと距離を踏み、直前まで故障なくトレーニングを継続できました。
仕上がりは良かったので、コンディションが整えばサブ3できるだろうと思っていました。

また、水戸後に出場したアクアラインハーフマラソンで、1時間22分を出せていたこともあり、十分狙える範囲だと判断。
結果的には楽観的すぎたのですが、この時点ではこのように考えていました。

ランニングアイテム

レース時は基本的に季節問わずこのスタイルです。
今回はアームウォーマーとグローブも装備しました。
最後まで装着していましたが、ちょうどよかったです。
レース時のランニングアイテムについては、以下の記事をご覧ください。

補給

人間が体内に貯蔵できる糖質は、2,000kcalと言われています。
一方で、フルマラソンはそれ以上のカロリーを消費します。
実際30km走を行った際、ちょうど2,000kcal消費していました。

したがって、最大値の2,000kcal貯蔵した状態でスタートし、さらに途中で補給する必要があります。
その補給については、以下としました。

【スタート4時間前まで】
・固形食を終わらせる
【スタート1時間前に】
・ドリンクゼリー180g×2
【スタート後10km】
・アミノサウルス02(カフェインなし)
【スタート後20km】
・アミノサウルス01(カフェイン入り)
【スタート後30km】
・アミノサウルス02(カフェインなし)

10km地点で手が滑って落としてしまい、予定通り補給できませんでした。
しかたなく15kmおきに変更しましたが、エネルギー切れは感じませんでした。

当日

朝食

前日は21:30頃就寝、朝は5:30に起きました。
きっちり8時間寝れたので、目覚めはよかったです。

朝食はいつも通りとしました。
関連性は不明ですが、前回普段と異なることを行い、差し込みが発生したためです。

10:30スタートなので、4時間前の6:30前に食べ終えるのが理想。
食べ終えたのは6:00頃だったので、OK。

スタートまで

JR勝田駅から、会場のまでは850m、徒歩12分ほどです。

JR特急ときわ37号(勝田全国マラソン37号)

私は通常、無駄な待ち時間を極力減らすべく、ギリギリを狙っています。
ただ、今回はEブロックと後方のスタートなので、できるだけ前に並ぶべく早めに着くことに。

水戸の際、早々に満席となっていたため、今回は事前申し込みをしました。
1ヶ月前が予約開始日ですが、その1週間前から事前申し込みできます。
おかげで、目当ての37号を確保。
8:41着と、およそ2時間前に着くことができました。
今回も満席だったようなので、早めに着きたい方は、早めに予約されることをお勧めします。

遅れなく、勝田駅に到着。
終着駅なので、焦らずに降りることができます。

外のトイレはすでに長蛇の列でしたが、到着後の電車内トイレは並ばずに利用できたのでお勧めです。
駅のホームから外までは少し渋滞していましたが、そこからはスムーズに移動できました。

改札出てすぐ。

他の大会に比べ案内は手薄でしたが、大勢の方が移動していたので、ついていくだけで到着。
更衣室はテントで、利用者に対して狭い印象でした。
着替え終わったらすぐに出るよう言われましたが、寒風吹き荒ぶ中待機するのは辛いものがあります。
慣れている方はテントなどを持ち込んで、場所取りされているようでした。

着替えて手荷物を預け、トイレへ。
手荷物は入り口でチェックはありますが、自分で屋外に設置された棚に置くスタイル。

仮設トイレは男女兼用のようで、驚きました。
男性の小便用はほぼ並ぶことなく利用できました。

40分前くらいにスタート地点に着きましたが、余裕で最前列でした。
30分くらい前になると、徐々に並ぶ人が増えてきました。
風が強かったこともあり、震えながら待つことに。
今度からはビニールのカッパを着ることにします。

応援の方がいらっしゃる方は、上着を着ておく方が良いと思います。
道路と歩道を隔てるものはなく、受け渡しは簡単にできそうでした。

スタートまでのアナウンスは、年配の男女と思しき方々の声でした。
72回と相当な歴史のある大会ですが、その雰囲気にマッチしていました。

ゴールまで

これまでは自動ラップにしていたのですが、今回は5kmごとの手動ラップにしました。
Eブロックからスタートして、スタート地点を越えたところでもラップを取っています。
ほぼGPSとコース上の表示はズレることなく、最後までぴったりでした。

スタート~10km

Eブロック最前列から、スタートまで2分26秒でした。
約130mです。

スタート後は幹線道路に出るまでは緩い下りなのですが、渋滞中でよくわかりませんでした。
右折して幹線道路に入ると、2~5kmにかけて3kmほどダラダラと登りが続きます。

幹線道路に入ると、片側2車線でかつ両側使えるため、急激に道幅が広くなります。
まだ人を避けてとはなりますが、だいぶペースは上げられます。

5kmを過ぎると右折しますが、道幅が再び狭くなり、若干密度が増します。
7kmあたりで再び広い道に出ますが、海が近くなることもあり、向かい風がかなりきつかったです。

結果、10kmの通過は44:50。
差し込みが発生し、早くもペースダウンしていた水戸の44:06よりさらに遅い通過です。
スタートのロスが1分以上大きいので、まずまず妥当かなというところ。

6~10kmまでが4:00/kmくらいまで上がっていたようなので、向かい風の中ややオーバーペースだった気がします。

11~20km

この区間は、大きなアップダウンがあります。
13kmあたりで一度大きく下り、その後左折を挟みながら4kmくらい登り続けます。
左折しても向かい風はほぼ変わらず、アップダウンも影響して、ペースが一旦落ちます。
SNSで他の方の結果を目にしましたが、この区間はペースダウンしている方が多かった印象です(あえて抑えた方もいらっしゃると思います)。

18kmあたりでもう一度左折すると、やっとフラットになり、風の影響もなくなります。
この辺りで少しペースアップできました。

20kmの通過は1:27:32。
15kmまではサブ3ギリギリのペース、それ以降は超えてしまい、焦る気持ちが出てきました。
しかし、アップダウンと向かい風で脚にダメージがあり、簡単にペースを上げられる感触ではありませんでした。

21~30km

折り返しの多い区間です。
応援が少なくなる区間でもありました。

アップダウンは大したことはないのですが、28km付近から再び強い向かい風が続きます。
強いランナーはここの失速を抑えられていたようでしたが、大勢の方にとってはかなり苦しい区間となったと思います。

30kmの通過は2:10:33。
ハーフの通過はネットで1:29:30くらい。
ギリギリサブ3が狙えるくらい。
グロスで狙うには、後半で2分伸ばす必要があります。

25kmまでは向かい風の影響がなくなったので、4:10/km弱までペースアップ。
28kmまで維持できました。
しかし、再び向かい風になると、一気にペースダウン。
脚が動かなくなりました。

明らかに最後まで保つ余力はなく、サブ3を諦めてしまいました。
一度トイレを挟むも、脚がキツく、ペースを戻すことはできませんでした。

31km~ゴール

最後は大通りに出ますが、細かいアップダウンが続きます。
すでに厳しくなっている脚が、悲鳴をあげます。
実際、歩いている人がかなり増えてきました。
再び応援が増え、私設エイドも多数ありました。

40kmの通過は3:10:28。
28kmからの大きなペースダウン後、脚が全く動かなくなり、歩きながらゴールを目指します。
完全に気持ちが切れてしまい、ただの苦行と化します。

せっかくなので、初めて私設エイドでチョコレートなどをもらい、少しでも楽しもうと努めました。
水戸よりはマシだったとは言え、それでも脚は攣りかけ走り続けるのが困難な状態。
結果は3:20:59で、最低目標の3時間10分さえ切ることができませんでした。

結果

記録

記録:3:20:59
順位:2,341位(10,222人中)

良かった点

特になし。

改善点

いわゆる「30kmの壁」を超えるスタミナ。
脚力なのか、脳のブレーキなのか現時点では不明。
もし、サブ3を目指すなら、避けてきた長距離走を行うしかないなと感じた。

ゴール後

完走賞の「完走いも」などを受け取り、手荷物を回収。
手荷物置き場から出る時に、番号チェックが行われます。

更衣室で着替え、駅までの送迎バスに乗ります。
すぐ近くで乗れるので、大変助かりました。
列ができていましたが、すぐに複数のバスが後ろに続いていたので、さほど待つ必要はありませんでした。

駅前のカフェで遅めの昼食を取り、電車へ。
駅改札前のコンビニは、すれ違うのも大変な混み具合でした。

まとめ

再び撃沈し、ショックでした。
前回と違い、トレーニングもしっかり行うことができ、調子も悪くない中で結果が出ない。

今思うと、まだまだサブ3を目標とできるレベルになかったのだと思います。
それがわかったことが、収穫。

完全に脚力がボトルネックになっている状況。
VO2MAXは66なので、心肺のみで言うとサブエガも視野に入ってきます。
実際ハーフは、アクアラインの厳しいコースでそこそこのタイムを出せています。

一方で、足回りが貧弱で、その排気量を生かせていない状況。
前回の水戸でもそれを感じ、以降jogで大幅に距離を増やしてきたものの、叶わず。

まだまだ距離が足りないのか、ランニングエコノミーが悪過ぎるのか。
いずれにせよ今期のフルは終了。
2/23のハーフが終わった後、今後について考えます。

  • 期分してフルに再度挑む
  • ハーフまでにする
  • 健康目的で軽く走る

大きくいずれかの方針となるかと思います。
一旦ハーフに向けて疲労抜きの後、Tペース走を入れて、スピードを取り戻します。

本記事が、勝田全国マラソンの情報を求める方の一助となれば幸いです。
ご不明な点があれば、Xなりコメントなりでご連絡ください。
それでは。

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