【千葉県鋸南町観光モデルコース】娘と「千葉県54市町村 電車旅」Vol.7

千葉県内54市町村 電車旅
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「千葉県54市町村 電車旅」Vol.7をお送りします!
今回は千葉県内人口49位(54市町村中)1「房州石の名勝と『見返り美人』の芸術の町」鋸南町に行ってきました。

  1. 人口順位は地球の歩き方掲載順位に従っているため、最新データとは異なる場合がございます。 ↩︎

そもそも「なんでこんなことしてるの?」については、以下の記事をご覧ください。

4n5(しんご)

娘を溺愛するミドサーパパ。

【キャリア】
大学在学時に、家業が倒産し中退。
派遣社員として携帯ショップに勤務後、正社員となり不振店舗の立て直しに従事。
その後、株式会社一休に転職し、一貫して一休レストラン事業本部に所属。
3年目には新規事業本部にも兼任で所属し、事業部長として一休ふるさと納税サイトを立ち上げた。
4年目には一休レストランの事業本部長に。
2024年10月に退職し、地方創生系のスタートアップにジョイン。

【ランニング】
2023年10月より、ダイエット目的で17年ぶりにランニング再開。
中高では陸上部の中距離専門。
今はマラソンサブ3目標で、月間走行距離300~400km。
ハーフのベストは1時間22分。

【沖縄】
沖縄が好き過ぎて、20歳の頃から毎年沖縄詣。
4歳の娘も、既に6回沖縄を経験済み。
0歳の時に、これまでと同じ感覚でホテルを選び、途中で帰りたくなるほどの大失敗。
そのため、子連れでのホテル選びをサポートできる記事を執筆中。

【読書】
年に100冊程度、気になるジャンルをまとめて5冊前後ずつ読むことが多い。

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鋸南町概要

立地

千葉県ホームページのエリア分けによると、「安房あわ地域」に属しています。
四方を大きな市に囲まれています。

内房線が通っており、観光スポットは駅から徒歩で移動できる範囲にあるので便利でした。

歴史・文化

インスタ映えスポットとして有名な、鋸山の南に位置する鋸南町。
鋸山は、古くから良質な房州石の産地で、山中に石切場跡があります。
また、その山中ほぼ全域が境内である日本寺は、大仏や石仏群など見どころ満載。

また、廃校をリノベーションして道の駅とした「道の駅 保田小学校」や、浮世絵の菱川師宣記念館も有名です。

モデルコース

タイムライン

電車やバスは土日祝の時刻を記載しています。
執筆時点(2025年1月)の時刻表ですので、実際に行かれる際は最新のものをご確認ください。

実際に訪問したスポットの順や時間と、以下モデルコースには異なる部分がございます。
「もう一度行くならこのコースと時間がベストだな」というものをモデルコースとしました。

鋸南町散策モデルコース
  • 11:13
    保田ほた駅着
  • 11:15頃
    徒歩移動(800m・11分)
  • 11:25頃
    道の駅 保田小学校着

  • 11:30頃
    【ランチ】里山食堂
  • 12:30頃
    徒歩移動(約3km・45分)

    ※落石で迂回が必要なため、通常時より時間がかかります。

  • 13:15頃
    鋸山・乾坤山日本寺けんこんざんにほんじ

    ※仁王門に到着。寺内の周り方は後述します。

  • 15:30頃
    鋸山ロープウェイ山頂駅着

    ※2025/1/14~2/14までは、点検のため運休です。
    そのため、北口から「関東ふれあいの道」で徒歩下山しました。
    かなり急な坂や階段が続きますが、子連れで30分強でした(写真参照)。

  • 15:35頃
    ロープウェイ移動(4分)

  • 15:40頃
    鋸山ロープウェイ山麓駅着
  • 15:45頃
    徒歩移動(600m・8分)
  • 15:55頃
    香豆珈琲こうずこーひー(富津市)着

    ※17:00まで営業されていますが、最終入店は16:00

  • 16:50頃
    徒歩移動(400m・6分)
  • 17:02
    浜金谷駅はまかなや

マップ

青の番号入りがモデルコースのスポットです。
ぜひ参考にしてください。

このマップを開いていただく(右上の「拡大地図を表示」ボタン押下)と、自動的にGoogleマップに保存されます。
二度目以降表示する方法は、以下の通り。

  • Googleマップアプリ下部の「保存済み」を押下
  • 画面最下部の「マイマップ」押下

一覧の中に上記マップがあるはずです。

スポット詳細

先述しましたが、実際に訪問したスポットの順や時間が異なる部分があります。
そのため、実際の訪問時間とモデルコースのタイムラインの時間とに差異が生じています。
あらかじめご了承ください。

モデルコーススポット

道の駅 保田小学校

1年半ほど前にガイアの夜明けで放送され、気になっていた「道の駅 保田小学校」。
廃校となった小学校がリフォームされ、道の駅になりました。
2014年まで、126年の歴史を誇る小学校だったようです。

2015年にオープンし、年間100万人が来る人気スポットです。
鋸南町は人口7000人程度なので、そのすごさが窺えます。

実際、観光バスが複数台駐車場に止まっており、大変な賑わいでした。

大規模な道の駅で、レストランとカフェだけで9つも店舗があります。
また、子供が遊べる複数のスペースにドッグランなどもあり、子連れワンコ連れにも優しい施設です。
ギャラリーやオフィスなど、地域の方を意識したスペースもありました。

この道の駅のキラーコンテンツの一つですが、教室を改装した宿泊施設があります。
テレビで放送された時は予約でいっぱいと言っていましたが、この安さならそれも納得です。
敷地内に銭湯もあるので、入浴も問題ありません。

元体育館の直売所。
体育館内部。
オリジナルグッズが販売されていました。
バスクチーズケーキ380円と生チョコシフォンケーキ320円。

シフォンケーキは、見た目よりカカオ感の強い味でした。
4歳の娘にはちょっと苦いかなと思ったのですが、パクパクと全部食べていました。
うどんを食べた直後にもかかわらず完食したので、美味しかったのだと思います。

当然ながら、キャッシュレス対応でした。

元幼稚園の敷地。
【ランチ】里山食堂

9つのレストランのうち、「里山食堂」でランチしました。
懐かしのメニューがアルマイトの食器で提供されたりと、「給食」気分を味わえると話題だったからです。

11:30頃と少し早い時間だったこともあり、並ばずに入れました。
出る頃には店の前に列ができていましたが、回転は早そうだったのでさほど待たなくても良さそうな印象です。

入店してすぐの券売機でメニューを選び、購入します。
ここは現金のみでした。

店内内観。懐かしの椅子とデスクです。

奥にも相席前提の大きなテーブルがあり、割と席数の多い大箱店舗です。
それもあり、さほど待ち時間が長くないと思われます。

子供用の椅子も完備。
壁には黒板が。
メニュー。

給食っぽい「保田小給食」か、地元料理っぽい「房州アジフライ定食」を選ぶべきだったと思います。
しかし、どうしてもガッツリ食べたくて、カツカレーを注文しました。
「校長のカツカレー」とありますが、いたって普通のカツカレーです(校長要素はどこに?!)。

よく考えると、前日のランチもとんかつ(そして帰宅したら偶然にも夕飯がとんかつでした笑)。
そんなとんかつ続きの中でしたが、普通に美味しかったです。
と書くとネガティブな印象になりかねないですが、こういうコンセプト先行のお店は料理が美味しくないことが多いのです。
そんな中、きちんと肉は柔らかく、衣はサクサク。
カレーもしゃばしゃば過ぎずドロドロ過ぎず、誰が食べても納得の味だと思います。

若干価格が高いなと思いますが、これだけの人気スポット内の店なので、仕方ないかなと。
テーマパーク内のレストランと同じかなと思いました。

食後は、返却口に戻しにいく必要があります。
これも「給食」体験の一部かなと思いましたが、配膳は普通にされたので、たぶん違いますね。

鋸山・乾坤山日本寺

さて、この日のメイン「鋸山」とその敷地全域が境内の「日本寺」です。

鋸山は、1982年まで「房州石」の採掘が行われた山でした。
房州石というのは凝灰岩のことで、加工のしやすさと耐火性から建築資材として使われていました。
最盛期には、56万本が切り出されたとされています。
鋸山には、岩壁にインスタ映えする幾何学形状が多数見られますが、それは房州石が切り取られたあとにできたものなのです。

日本寺は725年、聖武天皇の勅願で開山。
日本最大の大仏を始め、1500以上の石仏群、高さ30mの観音像など見どころ満載のお寺です。
「寺のテーマパーク」と言いたくなるような場所で、本当に楽しかったです。

なお、境内は急な階段や坂道が多数あります。
スニーカーなど、ヒールのない靴で行きましょう。

保田小学校からは、幼稚園側から路地を抜けて向かいます。
都度標識が出ているので、それに従えば迷わず到着できます。

鋸山周り方

入山料金を払うともらえる案内図です。
大人700円、4歳以上の子供400円です。

ホームページの地図や、境内の標識よりも、こちらの方が圧倒的にわかりやすいです。
黄色の線の通りに動くと、無駄なく抜け漏れなく見所を周れます。

なお、赤い×印をつけた箇所は落石などで通行できませんでした。
青い丸をつけた箇所が、浜金谷方面に抜ける登山道の出入り口です。

浜金谷駅、保田駅双方からアクセス可能です。
浜金谷方面からであれば、ロープウェイで山頂まで4分でサクッと上がれます。
今回は保田方面から入り、ロープウェイが運休中だったため、関東ふれあいの道を通って浜金谷方面に降りました。

保田側の表参道に着いたのが13:00前で、浜金谷側に下山したのが16:00前。
前後の駅までの時間を考慮し、ゆっくり見たとしても3時間半ほど想定しておけば徒歩でも十分でしょう。
ただ、浜金谷側への登山道は、下りでも割と脚力が要求されます。
体力に自信がない方は、保田側からの行き来が良いと思います。

仁王門

1694年に再建された仁王門。
残念ながら、改修中で見ることができませんでした。

表参道に続く道は落石のため、通行止めとなっていました。
やや遠回りになるのですが、途中まで観光自動車道を登ります。

このまま自動車道をまっすぐ登っても境内に入れますが、せっかくなので遊歩道に向かいます。

道は整っているのですが、所々木が倒れており、かがむ必要がありました。

途中で表参道に合流。
この先に二王門があります。

頼朝蘇鉄

源頼朝が自ら手植えしたとされる、大蘇鉄。
樹齢800年越えだそう。
御宿町で見た大蘇鉄も相当大きかったけど、あちらは樹齢何年なのだろう…。

乾坤稲荷・薬師本殿・大黒堂
1939年の火事で消失。2007年再建。
1939年の火事で消失。2005年再建。
大仏広場

日本一の大仏様「薬師瑠璃光如来やくしるりこうにょらい」です。
1783年に、総勢28名で3年かけて作られたそうです。
台座を含めた高さは31mを超え、18mの奈良の大仏や13mの鎌倉の大仏よりはるかに大きいのです。

江戸時代末期から1966年まで放置され、かなり荒廃していたようです。
その後4年かけて復元工事を行い、再現されました。
世界平和、万世太平の象徴とされています。

お願い地蔵尊の足元。500円で販売されていました。
千五百羅漢道

1779年から1798年までの21年をかけ、1553体の石仏が刻まれました。
太鼓より風蝕によってできた奇岩霊堂の間に安置されており、その数は世界最多です。

首のない石仏が多数ありましたが、これは明治維新の拝仏毀釈によるものだそうです。

弘法大師護摩窟
不動滝・天台石橋

天台橋を渡ってすぐ、右側に降ります。
そのまま道なりに進みそうになりますが、見どころを全てスキップしてしまうので要注意です。
この先から人が減っていたので、皆さん知らずにスキップしてしまっているかもしれません。

聖徳太子・維摩窟
奥の院無漏窟

奥の院無漏窟に続く道にはいくつかのトンネルがあり、非常に写真映えするスポットでした。
こちらに向かわず、そのまま日牌堂に向かう方が多かったですが、ぜひこちらにも立ち寄ってみてください。

日牌堂
あせかき不動
百躯観音
木が根こそぎ倒れ、道がえぐれていました。
座禅石
二天門

この辺りも、非常に写真映えしました。
季節ごとに、色の異なる写真が撮れそうですね。

西国観音
地獄めぐり・山頂展望台

さて、1番のインスタ映えスポット、鋸山地獄のぞきです。

このように列ができており、インバウンドの方も大勢いらっしゃいました。

後ろのカップルにお願いし、撮影していただきました。
女性が撮ってくださったのですが、縦横それぞれ引いてと寄っての4枚撮ってくださいました。
家族内シェアで「みてね」に縦写真、ブログには横写真を貼るので非常にありがたかったです。
超絶感謝!

百尺観音

山頂から少し降ると、この百尺観音です。
1966年に6年の歳月を経て、完成しました。
航海、航空、陸上交通の安全を守るために、彫られました。

なぜか娘はこの階段を気に入って、何度も登り降りしていました。
他の方の写真撮影の邪魔になるので、途中でやめさせないといけなかったほどです。

百尺観音に至る道。地獄のぞきが下から望めます。
百尺観音と地獄のぞき。
ラピュタの壁(石切り場跡)

百尺観音エリアにある、北口から少し降った場所にあります。
ここは無料エリアです。
16:00閉門なため、15:00付近を超えると再度有料エリアに入れないため要注意です。

「ラピュタの壁」と呼ばれている石切場跡です。
垂直に切り立った絶壁に四角形の大きな穴があり、秘密基地の入り口のような雰囲気でした。
中から超音速機やガンダムが出てきても、何となく納得してしまう外観です。

関東ふれあいの道

先述しましたが、ロープウェイが運休中だったため、登山道で下山しました。
「急なのでお子さん連れは厳しい」と言われましたが、チャレンジしてみることに。
体力には自信があります。

意外なことに娘は抱っこではなく、自身で歩くと主張し、最後まで自力で降りました!
あまりの急斜面に何度も足を滑らせていました(もちろん手は繋いでいます)。
しかし、むしろそれが楽しかったようで後半はわざと滑って楽しんでいました。

ここはかなり整備されている方で、この手前はかなりゴツゴツした岩を縫って進む道でした。
393段の急な階段が続きます。

【カフェ】香豆珈琲(富津市)

下山し、浜金谷駅に向かう道中にあるカフェ。
厳密には鋸南町ではないのですが、ルート上なのでご紹介。

冬の期間は17:00クローズ。
16:05頃到着したのですが、店の前に「closed」の看板が。
しかし中からお客さんが出てきたので、お休みではなさそう。

数秒迷ったのですが、迷惑を自覚した上でドアを開けてみました。
一度は「今日はおしまいで」と断られたものの、諦めきれず「閉店の17:00まで、いや20分ほどで出るのでなんとか」とお願い。
すると、「一部ドリンクメニューなら…」と入れていただけました。
どうやら最終入店時間が16:00のようです。

ドリンクだけでもありがたい…が「娘に甘いものでも食べよう」と約束してしまった。
それは完全にこちらの事情なのですが、ダメ元で「フードでできあがっているものあったりしますか?無理言ってすみません!!!」と図々しくも聞いてみる。
すると、「プリン」ならということで、ご提供いただけました!
ありがたい!!!

2019年に、築130年の古民家をリノベーションしてオープンされたそうです。
ただ、内外観を見るに、立て直している?!かなと。

その中で、扉周りなど、使える木材は流用しているのではないかと思います。
そして、梁は流用していると思います、間違いなく。
その元々あったと思われる梁と、その他の木材家具がものすごく調和していました。
とても好きなテイストでした。

こだわりの器具がたくさん。
プリン450円と、アイスカフェオレ800円。

プリンはケーキ型にカットして提供されます。
ちょっと珍しいですよね?
この形でも自立するくらい、しっかりした硬さです。

カラメルは苦味がある、大人な味。
個人的には好きです。
カフェオレにしてちょうどよかったなーと感じました。

カフェオレはコールドブリューのようです。
通りでまろやかな口当たりだったわけですね。

カフェオレは800円とやや高額ですが、このこだわりぶり+空間代と考えればとても満足です。
次の機会があれば、「タルトタタン」をぜひ食べてみたいです。

娘もプリンと有機りんごジュース500円。
娘のプリンは、カラメルなしで提供してくれました。

まとめ

さて、「千葉県全54市町村 電車旅」vol.7をお届けしました。
おそらく初めての2週連続ではないでしょうか?

今回は、ハプニング続きでした。
まず、共通テストの影響でバスが遅れに遅れ、乗る予定だった電車が目の前で出発してしまうところからスタート。
内房線は1時間に1本しかないので、到着が1時間遅れることになってしまいます。
そうするとランチする店が混み合ったり、鋸山での滞在時間が短くなるなどいろいろな問題が生じます。
ただ、なんと千葉駅から出ている高速バスに乗れば、乗るはずだった電車に追いつけることが判明。
ダッシュでバスに乗り、予定通り到着できました。

滑り降りるのを楽しんでいる様子。

ところが、今度は鋸山のロープウェイが運休中、下調べ不足…。
4分で下山できるはずが、徒歩で40分と10倍に。
何とか日没までに下山できそうだったので、徒歩で移動。
結果、娘は笑いながら滑り落ちていたので結果オーライ。

ただこのタイムロスで、カフェの最終入店時間に間に合わず。
これも無理を言って入れていただき、ことなきを得ました。
感謝。


しかし、「鋸山」というコンテンツは強いですね。
ほんとに楽しかった。
写真映えする産業遺産と広大な境内の寺、両方を楽しめるのは大きい。
時間があっという間に過ぎてしまいました。

娘も階段や坂の登り降りが楽しかったようで、始終ご機嫌でした。
電車に加え、バスにも乗りたがるようになってきました。

次回は「長南町」です。
睦沢町、長柄町と同じ長生郡ですね。
ということは駅からバス移動なので、娘も喜んでくれるはず。
今週はフルマラソンに出るので、スキップ。
おそらく来週末に行くことになるかと思います。

以下、Xでは、訪問時のリアルな声を投稿しています。
よろしければフォローください。
それでは!

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