神楽坂にある、「AKHA AMA COFFEE KAGURAZAKA」が超素敵だったので、紹介させてください。
「スタッフさんが、オーナーさんと同じ情熱を持って働いているのってとてもよいよね」と感じさせられました。
お店のコンセプトがスタッフさんにまできちんと浸透し、内外観だけでなく、接客にまで反映されています。

神楽坂に用があったのですが、ランチが微妙だったため、お口直ししたくなりました。
調べてみると、食べログで評価の高いカフェが近くに。
それがこのアカアマコーヒーでした。
外観内観は、今風のおしゃれカフェです。
とてもオシャレではあるのですが、昨今のカフェは洗練された店が多く、あちこちで見かけます。
オシャレさだけなら、他にもあるでしょう。
入店すると、とても感じのよい、穏やかな男女スタッフが声をかけてくれました。
先に精算するスタイルです。
各種キャッシュレスにも対応しています。
メニューを見て直感で注文したのが、カフェラテとキャロットケーキ。
偶然ですが、インスタなどでも、この組み合わせが紹介されることが多いようです。

精算を終えると、冊子を渡されました。
店内は8割埋まっていたため、空いていたカウンターに座りました。
普段は、店外に列ができるほど混み合っているそうです。
ラッキーでした。



ドリンクとフードが出てくるまで、冊子を読んで待ちます。
冊子によると、「アカアマ」とは「アカ族の母」という意味だそうです。
タイのチェンマイに3店舗あり、タイ北部の少数民族である、アカ族の青年が2010年に始めたそう。
元々は「村を豊かにしたい」との思いで始まったとのこと。
今では親戚やお隣さんがコーヒー栽培を始め、若者がバリスタになるなどして、村に戻ってくるようになったそうです。
「バリスタが生産者を知っている」など、その持続可能なソーシャルビジネスが注目を集め、今では観光シーンに欠かせない存在となっているようです。
以下はお店の男性スタッフに教えていただいた話です。
海外では、日本にのみ店舗があります。
日本店舗のオーナーが、旅行で本店を訪れた際、味と創業のストーリーに惚れ込んで、出店させてもらったそう。
その男性スタッフも、創業ストーリーと、単一農園のコーヒー豆を使っているという珍しさに惹かれて働いているそうです。
年に一回スタッフ全員で現地を訪れ、手摘みで収穫するそうで、それを楽しみにされていました。
精算時に全員に冊子を渡し、スタッフが創業ストーリーを語れる。
ここまでコンセプトが浸透しているカフェは、初めてです。
とても素敵だと思いました。

さて、キャロットケーキとカフェオレです。
提供前の話ですが、コーヒー豆を焙煎機にかけた後、何度も機械に振動を与え、粉を落としていました。
都度秤にかけていたところをみると、焙煎前後の重さに差がないか見ていたのだと思います。
味のためなのか、少しも無駄にしないという意識なのか。
前者ならこだわりを感じるし、後者なら持続可能性への配慮を感じ、いずれにせよ素晴らしいです。
キャロットケーキについては、語れるほど詳しくありません。
ただ、ニンジンの甘みと、レーズンや上に乗っているチーズフロスティングの酸味のバランスがめちゃくちゃ良かったです。
カフェオレは、酸味の少ないエスプレッソが使われているように感じました。
ミルクでまろやかな口当たりになっており、ほっと一息つくのに最適でした。
直前のランチでは少し失敗してしまいましたが、こちらのカフェが素晴らしく、すっかり気分を良くして退店しました。
味や雰囲気も当然良いのですが、やはりストーリーが体験価値を高めてくれるなと思います。
そして、それが店やスタッフにまできちんと浸透していると、居心地の良さを大幅に増進してくれます。
いや〜、いい時間でした、感謝。
ごちそうさまでした!
AKHA AMA COFFEE KAGURAZAKA (カフェ / 神楽坂駅、牛込神楽坂駅、江戸川橋駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.6
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